©VISIC/詩:Chris Mosdell(マイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ、エリック・クラプトン等の作詞家)/
映像:鈴木浩二 総合プロデューサー / 楽曲:Y.M.O.、高中正義、加藤和彦、鮎川誠、今井裕、大村憲司、久保田麻琴、
松武秀樹、サンディ / ドラム・パーカッション:ガイ・シフマン、井上茂、高田みどり / 鼓・謡:福岡忠義 /
フルート:旭孝 / ヴァイオリン:篠崎正嗣
「人(日本人)そのもの」―
能面を詩と音と映像で表現化。日本人の深い感性の露出は日本のみでなく、
海外のアーティスト(マイケル・ジャクソン他)をも触発し、海外から日本へも発信されました。
この「能面」の映像をモチーフとして、3つの楽曲が制作されました。
「人(日本人)と機械」
日本人の機械に対するイメージの源が “はたおり機” の営みにあり、
この表現(シンセサイザー音)がテクノ潮流の源(1978年)となりました。
“はたおり機が蒸気を出し、エンジンへ、都市へと変容していくさま” は、
日本における車の誕生と重なっており、日本の近代、現代と日本(人)らしい
“人にやさしい機械” の誕生を未来に継いでいます。
日本のテクノ潮流は、はたおり機の営みをシンセサイザーで表現したところから始まる。(1978年、映像・リリックス:鈴木→Y.M.O.へ)
はたおり機の営みに噴き出す蒸気が加わり、エンジンとなり、都市となっていく。
はたおり機の変容
変容していくさま |
Y.M.O. CF |
Y.M.O. 1980 パンフレット |
「人(日本人)と科学・化学」
日本人の高度な感性は科学の世界観のみでなく、その真実性とも結び付いている。
科学者(日本のノーベル賞受賞科学者)の眼を通して、このハイコンテクストな世界を、
人種・国を超えて表現することができます。
「人(日本人)と海」
私たち(日本人)は昔から海に対して深い畏敬を持っています。
全ての生命を生み出し、自然の恵みを日本人に提供してきたのみでなく、
深い恐れを持った生き物であることも知っています。
日本人のハイコンテクストな感性は、この海に対して持つ畏敬そのものでもあります。
“歓喜と悲哀に満ちた生き物” としての海、多言語が共有することのできる表現
(言語の涙が集まってできた海)がここにあります。